洗濯への影響

入浴剤を使用した家庭風呂の残り湯は、洗濯用水として使われることがしばしばあります。この残り湯は洗剤の洗浄力にはほとんど影響はありませんので、洗濯用水として使用できます。商品の注意書きをよくご確認ください。

入浴剤には有効成分のほかに色素・香料等が配合され、快い香りと美しい色調の浴湯は疲れをいやし、ひと時のバスタイムを楽しませてくれます。

しかし、この淡い色の残り湯を洗濯に使用するために、衣類への着色が問題として取り上げられることがあります。特に、1.衣類用柔軟仕上げ剤を使用する場合、2.おろしたての衣類を洗濯する場合、3.つけおき洗いの場合に衣類に着色することがあります。これは、柔軟仕上げ剤の有効成分である陽イオン(カチオン)界面活性剤と色素が反応して水不溶性化合物を作り、衣類にうすい着色を起こしたものです。ことに白地の生地等に事例が見られますが、洗剤で洗濯すれば比較的簡単に洗い落とすことができます。さらに落ちない時には漂白剤を使用してください。
これ等を未然に防ぐために、入浴剤を使用した残り湯を洗濯に使用する時は、洗剤を用いて洗ったあと清水でよくすすぎ、柔軟仕上げ剤を使用することをお勧めします。
ほとんどの入浴剤は使用方法の注意書きに、残り湯と柔軟仕上げ剤の併用を避けるように表示がされています。なお、柔軟仕上げ剤入り洗剤は使用いただけます。

また入浴剤が原因と誤認されるケースとして、移染の問題があります。色物と白地の衣類を一緒に洗濯した時の移染や、水中の鉄イオン(Fe3+)による黄ばみ染着等がありますので、充分な注意が必要です。