お風呂の名脇役

浴衣(ゆかた)

本来、入浴する際は着物を着て入浴していました。この着物を湯帷子(ゆかたびら)と言います。江戸中期頃から裸で入浴するようになると、湯帷子は次第に夏の着物"浴衣(ゆかた)"となり、入浴後の外出着となりました。

風呂敷(ふろしき)

風呂敷は、本来、物を包むための布で「平包み(ひらづつみ)」と呼ばれていましたが、風呂の着替え時の敷物にしたり、脱いだ衣類を包むなどの用途が加わった江戸時代に"風呂敷(ふろしき)"という言葉が生まれたと言われています。

入浴剤

1897年(明治30年)、婦人薬の生薬製剤 「中将湯」を基に銭湯向けに発売されたくすり湯、『浴用中将湯』に遡ります。


<参考文献>

  • 全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会編集「公衆浴場史」
  • 中野栄三 「入浴・銭湯の歴史」1984 雄山閣
  • 大場修  「風呂のはなし」 1986 鹿島出版会
  • 武田勝蔵 「お風呂と湯の話」1996 初版7刷 はなわ新書
  • ティドビット ~水まわりのまめ知識~ TOTO
  • 川上 利勝 「風呂と人間」 1977 メジカルフレンド社
  • 埼玉県立博物館 「ゆ~お風呂の文化史~」 2000
  • 町田 忍  「銭湯」「五右衛門風呂」写真
  • 津村 重舎 「漢方の花」 1982 サンケイ新聞プロダクション